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起業を目指す人のための「転ばぬ先の起業講座」
『 セレンディピティが生み出す起業 』
最近、セレンディピティ(serendipity)と云う言葉を耳にすることが多くなった。
セレンディピティとは、偶然に幸運に出会う能力のことである。
サイエンスの世界では、青色発光ダイオードの実用化に成功した中村修二さ
んも、生体高分子の質量分析法の開発でノーベル賞を受賞した田中耕一さん
も、セレンディピティ能力が優れていたから、大発見につながる研究をしたこ
とになる。
彼らと同じジャンルで同様の研究をして人は、世界に掃いて捨てるほどいる。
その中で彼らが大発見をした経緯を、開発能力と同様に幸運に出会う能力、セ
レンディピティの面から検証することができる。
大発見は往々にして、実験中の失敗から生まれるケースが多い。
田中さんの場合は、コバルト微粒子に誤ってグリセリンを落としてしまったが、
もったいないからそのまま測定を続けたら大発見につながる物質が出来ていた
と云われている。
この場合、まずあらゆる実験を試みる行動力がなくては発見もない。行動なく
してセレンディピティも存在しないことになる。
次いで、失敗行動の中にも新しい発見があることに気付くことだ。人は往々に
して、失敗したことだけで立ち往生してしまって、発見に気付くことも、受け入れ
ることもできない人が大勢いる。
この場合、研究能力が劣っているわけでも、才能がないわけでもなく、ただた
だセレンディピティ能力がないだけである。
勘のよい方なら気付くだろうが、このセレンティピティはそのまま起業にあて
はまる話である。
起業を考えている人が、自分の場合はどんな起業が向いているのか、思案す
るとき。また、起業をしてなかなか起動に乗らずに、試行錯誤しているとき。この
セレンティピティ能力があるかないかによって、起業の展開は大きく変わって
くる。
サイエンスの世界では、セレンディピティは日頃からの訓練で高められる能
力とされている。その偶然に出会った人の旺盛な好奇心や深い観察力、洞察
力などによって、新たな発見が生まれる。
起業家にとっても、柔らか頭の源泉となるセレンディピティは欠かせぬ能力
だ。
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