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『 「聞く」は起業の隠し味 』
居酒屋やコーヒーショップでの数人の集まりで、相手の話はほとんど聞かず、
全員が勝って気ままに自分の話しに専念しているシーンに出くわすことがあ
る。
テレビのバラエティー番組のコメンテーター並みに話の面白い人、漫才のボ
ケと突っ込みを身につけている人など、世の中話術の巧みな人はいくらでも
いる。
口下手が大手を振るっていた一昔前と違って、現在は話上手がとても多く
なった。それに比例して、話好きもドンドン増えている。
反対に、上手な話の聞き手は圧倒的に少なくなっている。
面白い話し手、上手な話し手は、聞き手がいない事には成立しないことを忘
れて、誰もが話し手になろうとしているように思われる。
実は、現在は聞き手の時代なのだ。
臨床心理士やカウンセラー、セラピストや精神健康福祉士など人の話を聞く
職業が、これまでになく持てはやされている。
医療の分野ばかりではない。会社の苦情処理係りや商品相談員など、人
の話を聞かされる業務は以前には考えられないくらいの忙しさなのだ。
つまり、人の話を聞くことには大変なニーズがある。
起業を考える以上、このニーズを活かさない手はない。
人の話を聞くだけで料金が取れる仕事はまだ開発されていないが、聞くこと
を武器にお客さんを集めている仕事はいくらでもある。
理容業や美容業がいい例である。昔ながらの話好きのお店は、寂れてい
るのに対し、聞き手に専念している店は大繁盛。
飲み屋のマスターでも保険の外交員でも、エステシャンでも、お客さんと長
くコミュニケーションを保つ職種では、よい聞き手が繁盛の必須条件である。
これから起業を行おうとする人、特にサービス業などでは新規性や特色を
打ち出すことは相当の才能を必要とする。手っ取り早い特色は、お客さん
の話を丁寧に聞く店つくりである。
しかも、その話の中身に、思いもよらないアイデアがあったりするから、「聞
く」ことは起業の隠し味となる。
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