ゾンビとは、何らかの力によって死体のまま蘇った人間の総称をいうようです。よくホラー映画やファンタジードラマで登場しますが、日本では会社の中にもゾンビ企業があるといわれます。
リーマンショック後の09年に施行された中小企業金融円滑化法(モラトリアム法)によって、本来なら大赤字で倒産しているはずの会社が、借金を棚上げしてもらって生き延びているケースです。
13年3月末にこの支援は終了しましたが、例外規定を政府が残したため今も、ゾンビ企業は市場で事業を継続しています。また、銀行の事情などにより赤字続きの会社が生き延びているケースもあります。
わが国の事業の特徴として、起業数が他国に比べて少ない代わり、廃業や倒産する会社も少なく経済規模の割に会社数の多いことが上げられます。そのため、捨て身の安売りによって生き延びる会社が後を絶ちません。
まさにゾンビ企業にふさわしい再生の生き残り策です。この企業群がなくなりますと、日本経済の物価は上昇しますし、企業の新陳代謝が実現して起業のしやすい国になりそうです。
また、21年から中小でスタートする同一労働同一賃金や、アルバイトへのボーナス支給なども実施されますと、一定以上の利益が上がっていない会社には生き残りが難しくなります。
他にも、中国のように景気の悪化している国が世界で増えています。日本は先進国とはいえ、自力で経済する牽引力はありませんから、中国や米国の影響を最も受けやすい国に一つです。
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