先週のNY市場から始まった株式下落は、5日東京市場で−592円 2.55%の大幅安に。5日のNY市場は−1175ドル 4.1%と過去最高の下げ幅を記録しています。
株価は時の景気を反映して売ったり買ったりですから、直ぐに経済に大きな影響を及ぼすことはあまりありません。ただ、株価には経済の先行指数の役割を果たします。
株価の大幅下落は、近い将来に不況が到来することを暗示しているともいえます。投資家は財布の紐をきつく締めますし、国民心理としても今後を考え消費を控える行動に走ることになります。
日本経済にとっては、金利がどのような動きをするか大きな関心事です。NY市場下落のきっかけも、長期金利が2.84%と大幅に上昇したことで、資金の流れが証券市場から国債市場へと転換したと言われます。
日本の金利は0.08%の異常な低さですから、今後資金が日本から米国に流れる可能性があります。また、新興国向けに流れていた資金が、大量に先進国に戻るようなことが起きますと、通貨危機の発生源にもなります。
今後どのような変化が起こるかは予測できません。学者や評論家は色々予測をしますが、ほとんど当たらないのはこれまで何度も経験したこと。誰もチェックをしませんから、言いたい放題で済んでいます。
このようは不安定が時代には、自信過剰な人、声の大きな人の意見に従う国民が多いのは確かです。そして判断を誤って、取り返しのつかない問題を起こすことにもなります。
このような時に重要視したいのは、直感だけでモノゴトを判断しないで自分でよく考える時間をもつこと。特に、日本経済の今後を心配するよりも、あなた自身との関わりや影響をしっかり考えて、世間の流れに騙されないことです。
日本経済のピンチは、あなたにとってはチャンスになることもあり得ます。長年考えていた起業を、これからタイミングを図って立ち上げるということもあります。直観ではなく、熟考をしたうえで判断することです。
初心者から企業経営者までご相談は
|