わたしは、起業準備を進めている人の話を聞くとき、競合相手の姿がはっきり見えているかどうかが、準備の進行度を測る際のバロメーターとしています。
中には、競合会社や競合店の存在を意識しないで開業する人もいます。もし、本当に競合相手がいないならば事業は上手くいきます。ところが、多くの場合は競合が多数存在して後から慌てることになります。
周りに昼食のための食堂がないので開業したら、コンビニ店がイートインを始めて当てが外れるなんてことはよくあります。最近は、ネット販売が競合するケースも増えています。
競合相手が多くあるなしでは事業の根幹が変わってきます。ところが起業する人の大半には、お客さんを獲り合う競合との争いに関して話題になりません。
起業家のできること、したいことばかりに関心が強く、出店する周辺で起きている競合店の意図や能力を無視しています。自分の知っていることばかりを強調して、知らないことは全て無視です。
そのため、実際に開店した後から、自分がターゲットとしていたお客さんの獲り合いをすることになります。不完全な起業準備によって大きな失敗をしでかすことになります。
「自分の見たことだけ」「自分の知っていることだけ」に頼った起業には、失敗する要因が沢山あります。客観的な目や他人の目も借りて、無駄な失敗はしない努力が必要です。
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