日本は世界第三位の経済大国で、世界トップクラスの経済力を誇っています。その日本の労働生産性と言いますと、OECD35カ国中の22位で欧米各国より下位、ギリシャ、NZ、スロベニアと肩を並べるレベルです。
以前から、何故日本の生産性が低いのかよく問題になっています。実際に、経営者が生産性向上に注力している中小企業の中には、異色の高い利益率の会社もあってよく話題になります。
「リーダーシップ軽視の風潮」
生産性が低い原因の一つには、日本社会のリーダーシップを軽視する風潮を上げる人がいます。リーダーというと、社会や企業の指導者のことを指して、自分たちとは関係ないと考える人が少なくありません。
大手企業のリーダー研修は、将来会社幹部になる人を対象にしており、現場で働く人には無縁と思われています。ところが、リーダーシップのリーダーとは、数人の組織が生れると同時にリーダーシップを必要とされます。
リーダーシップは、端的にいうと「人を動かす」手法のことです。小企業の現場においても、数千人が働く大企業においても、多くのリーダーが必要とされ、そこには人を「動かす人」と「動かされる人」とが存在します。
「リーダーシップは人を動かすノウハウ」
ここで大事なことは、人を動かすノウハウや心得えばかりが大事ではなく、従業員側の「人から使われるための心得え」も必要なこと。使う側と使われる側の息が合うことで、仕事はスムーズにスピーディーに進みます。
野球を例にしますと、ボールを投げるのがリーダーのピッチャーとしますと、どんなボールを投げるのか、これから何がしたいのか、プレーの前に野手との意志疎通ができていると、そのチームは格段に強いチームです。
日本企業の多くが、このリーダーシップを駆使して科学的にコントロールすべき組織力が劣っています。経営学の世界においても、他のジャンルと比較してリーダーシップの必要性はほとんど知られていません。
リーダーシップは決して起業する人のためばかりでなく、組織で働く人には役立つ知識です。マーケティングや事業計画ばかり重視する起業の前に、自分の自己能力を鍛えるリーダーシップから起業に突き進む方法があります
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