熊本地震の発生で、多くの人が家を失っているニュースを見ていると、とても他人事とは思えません。東京の西の外れでも、地震の発生で住んでいるマンションが倒壊なんてことが、何時か起こることも。
そこで日ごろ集まって情報交換をしている人間が、仙台の時と同様に少しでも熊本の人に寄付をしようという話になりました。大きな団体や組織経由は嫌いなので、誰か知っている人のいる役所にタイミングをみて直接送ることに。
ただ問題は、誰も熊本に知っている人がいません。あれこれ知恵を絞って考えましたが、あれほど企業の工場が多い熊本市周辺に、知っている人や縁のある人が思いつかないのです。
以前、新聞社に勤めていた時代にも、同じような経験をよくしました。新聞の記事を寄稿してもらえる人、開催する講演会で講師になってもらえる人など、いざとなると意外と最適な人が見つかりません。
この場合、決して誰でも有名人ならよいわけではなく、タイムリーなテーマに最適な人を頼むわけです。話してもらえる内容や費用の問題もあり、なかなか直ぐには決められません。
このようなとき、日ごろから有効に活用できる人脈ネットワークを持っている人間同士が、あれこれ情報を集めながら最後の一人を決める作業をします。これは、小企業がお客さんから取引を指名されるプロセスと同じです。
日ごろから、自社の特徴を判りやすく説明するチラシやパンフレットを持ち歩き、キーマンと考えられる人に渡しておくこと。直接の売込みばかりでなく、間接的な売り込みにも力を入れることです。
ビジネスで成否を分けるのは、人との出会いであったり、読んだ本や雑誌であったり、テレビ・ラジオなどの情報が縁となって仲介することもあります。悪い道に誘うのも縁なら、ビジネスが成功につながるのも縁。
「ビジネスの転機は最悪なときにやってくる」とも言います。このような大地震発生のときに、何か新たなチャンスが生まれることもあります。小さな寄付をすることで、よい気持ちになることは経営者には大事です。
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