テレビやフィットネススタジオで見る、子どもがダンスをしている光景。その巧みな身体の動きや表現力には、目を見張るものがあります。この5年ほどで、わが国のダンス技術は飛躍的に向上しました。
12年度から中学の保健体育の科目で、ダンスは必須科目になっています。その後は、テレビ番組やコンテストが増え続けて、今は400万人市場にまで成長しました。
全国各地で小中学生向けダンス教室は急増していますし、30代40代でもダンス愛好家は増えています。文科省が省令でダンスを学校の科目に加えたことで、ビジネス市場が急拡大した典型例です。
20年度からは、大学入試において新テスト方式の導入が予定されています。今度は、日本の受験制度全体の仕組みが、大きく変わることになりそうです。
現在は、教育関連の業界を上げて新テスト方式に照準を合わせ、各社が独自の学習スタイルを探っている段階。受験が新テストに移ることで、全国の学習塾には従来のままの学習法では生徒が集まらなくなりそうです。
ダンス教室に多くの子どもが集まると言うことは、これまで通っていた他の教室では、子どもが減ることになります。子どもの人口は増えず、経済も停滞していますから、生徒を集めるか、奪われるかの競争は熾烈になります。
ダンスばかりでなく、子供向けのプログラミング教室なども注目されます。既存の学習塾経営はますます厳しくなりますが、IT技術はこれから子供向け市場の拡大が期待される分野です。
このような傾向は文科省に限らず、あらゆるこの国の法律とビジネスとは大なり小なりつながっています。また、国民的な習慣ともいえるパラダイムが広がることによっても、ビジネスの拡大にもつながります。
他にも、民泊市場の拡大を巡っては、新たな民泊法が作られるのか、現在の旅館業法のままで民泊を取り込むのかによっても変わってきます。
何気なく見過ごす新たな法律やこの社会の変化ですが、その裏にはビジネスのお金の流れがついて回っています。この流れを見る目を養うことで、一歩先を読むセンスが磨けます。
今、わたしが注目しているのは、子供向けのプログラミング教室です。既存の学習塾は経営が厳しくなっていますが、IT系のビジネスはこれから市場が広がると期待しています。
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