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               『 ネットショップ開設へ勝利の方程式 』

           インターネット通信販売はここ数年、前年比50〜60%増の勢いで伸び続け
          ている。
           個人消費全体に占める割合でも2003年には1.6%だったが、今年05年は
          3%前後、10年には10%台に達するとみられている。
           ネットショップの開設予定者には、とても明るい未来が約束されているように
          思えてくる。
           しかも、現在の売れ筋ネット商品が市場に占めているシェアは、株式(約70
          %)、航空券(40%強)、パソコン・周辺機器(15-20%)、ホテル予約(13-1
          5%)、ショー・イベントチケット(10%前後)。
           ほとんどが大手企業の取り扱い品なのに対し、主にネットショップが扱うギフト
          品(3%前後)、衣料・服飾品(1%前後)、食品・飲料(1%未満)と、市場シェア
          はまだまだ伸びる余地を大きく残している。

           現在、約3万のネットショップが出店しているとみられるが、これらのネットショ
          ップの約8割は、年間売上げが100万円以下に甘んじている。
           一応、ショッピングモールに出店はしてみたが、開店休業状態のショップも少
          なくない。
           起業を志す人にとってネットショップは、現実の店舗を待たずに、最小の人員
          で、極力少ない在庫で開店できるところから人気が高い。
           年商1000万円を越える人が、雑誌のインタビューに答え、ノウハウ本を出版
          して、誰もがネットショップでは自分と同じことを出来そうに話すので軽く考えが
          ちだが、現実は街の小売店同様に厳しい商環境に置かれている。
           世間では10年一昔というが、インターネットの世界では、3年一昔のスピード
          で進行していて、ネットショップがモノ珍しくて売れてた時代、I T化で販売経費
          を削減することで安くて売れてた時代を経過して、現在は他にはない特別な商
          品が売れる時代に突入している。

                      − 他では売っていない商品探し − 

           ネットショップも現実の小売販売と同じように、顧客ニーズの変換に合わせて
          盛衰している。ただ、インターネットの世界は利用技術の革新が早いため、顧
          客ニーズと同様に技術革新に乗り遅れると、市場から見放される運命にある。
           最近、急速に売上げを伸ばしているネットショップ経営者は、会社勤めをしな
          がら片手間で起業するタイプが断然多い。しかも、ショップよりはネットオークシ
          ョンに重点を置いて商品知識や商売勘を身につけ、そこで取り扱い予定の商
          品ジャンルの売れ筋を知り、目利きを養っている。
           H P作成やショップの開設は、商い商品やショップの方向性がしっかり固まっ
          てから手をつけるといった具合で、成功する人と失敗する人では優先順位が
          逆になっているようだ。
           会社を辞めて専業のネットショップ経営者になるのは、そのあとのことが多
          い。

           わが国でネットショッピングが本格的にスタートしてすでに7年が経つ。
          これからネットショップを立ち上げようとすると当然、先行するショップとは違う商
          品や販売方法を探さないと活路は開けない。そのためには、しっかり準備期間
          を置いて、取り扱い商品のオーソリティになるくらいの心構えが必要になってく
          る。
           第一に、徹底して他に売っていない商品探しを行って、取り扱い商品の中核
          として据える。次いで、中核商品に関連する商品を揃えてショップ上でワンスト
          ップショッパーとしてボリュームのある店舗を展開する。
           祭りのハッピを中核にしたら、そこに団扇、足袋、手ぬぐいとイメージは広が
          る。ただ、祭り好きでない人にはこの商品は向かない。今のネットショップでは、
          他では簡単に手に入らない商品がポイントである。
           第二に、特別な商品の仕入れが無理なら、特別な情報を付加して商品を売
          ることである。入浴製品の販売を考えるなら、役立つ入浴方法やお湯の話を
          定期的に情報提供しながら、商品を展開する。
           先行するネットショップにも、最近のネット環境の変化に対応できないショップ
          が多いだけに、勝利の方程式で解が求められないことはない。      

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