「中国株バブルが崩壊した。焦点は中国の失速が、世界にどんな影響を及ぼすかに移ってきた」 日本経済新聞で、最も理論経済の視点から鋭く現状を分析する、滝田洋一さんの8月4日の記事です。
日本のバブル崩壊のとき、誰もがいつまでもこの株と地価の上昇は続かないと思っていながら、下がるのはもう少し先と思っている間に、日経平均株価は4万円が2年ほどで2万円まで下げています。
その後はデフレの発生へと続きます。中国政府は、日本のバブルをよく研究しているそうですから、同じ失敗は犯さないと思います。それでも、景気がズルズルと下降することは容易に予測されます。
当面日本経済は、中国との取引に消極的ですから直接に大きな影響は少ない滝田さんも言っています。間接的には、韓国、マレーシア、タイ、台湾など影響の大きな国の2次的な影響を受けそうです。
また、来日する中国人観光客や韓国以下の国々からの来日客が減ることは、覚悟する必要がありそう。この時期、これまで外国人観光客に無関心だった地方自治体が、観光客対応に乗り出した時期だけにタイミングを逃したようです。
滝田さんの予測で気を引くのは、内需の落ち込みをカバーするため、中国が輸出に活路を求める事態が起きたときです。日本の円安と中国の人民元安とがガチンコで勝負になると、日本にとっての悪夢です。
わたしが恐れるのは、中国バブルの崩壊と米国の金利上昇とが重なる可能性が高いです。そこに日本の財政破たんまで起きますと、世界をリードする経済大国3カ国の同時混乱の発生です。
暑い夏休み、これから何が発生するか考えてみることをお勧めします。リーマンショックから7年、そろそろ経済異変で何が起こっても不思議ではない時期。そんな真夏に差し掛かっています。
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