日本経済は、デフレとインフレの綱引きで、今後どのような展開を辿るか読みずらし段階に入っています。
現状ですと、新興国の景気後退が鮮明で、日本も足を引っ張られデフレに逆戻りする可能性が高くなっています。原油価格低下も、デフレに滑車をかけそうです。
2%程度のインフレ状態にするのは難しいですが、今後も円安が続きますと輸入物価の上昇に引きずられ、景気は悪く収入も増えないのに、物価だけが上昇する事態もありえます。
アベノミクスによる、景気の好循環は期待薄のようです。こうなりますと、起業する人、現在開業している人も、商品やサービスの価格設定が難しい問題になります。
そんな最中に、デフレ経済の代表的な価格設定を担ってきた牛丼に変化が起きました。吉野家が、並盛りの価格を80円引き上げ380円に変更。実に、27%の値上げです。
吉野家の値上げがニュースで広く知られますと、消費者心理に大きく影響が及ぶことは確かです。
吉野家の値上げが、お客さんに受け入れられるか、それとも売上げを大きく落とすか、飲食業ばかりでなく、小売業経営者も関心をもって見守っています。
経営する側としては、できるなら価格よりも、品質や利便性などに関心を向けて欲しいところ。小企業の場合は、価格競争は大手企業に任せ、価格以外のウリで勝負をしたいところです。
価格ばかりに振り回されているお客さんは、結局は常連客にはなってくれないことは、昔からビジネスの世界では常識だからです。
お客さんの関心を価格以外に仕向ける工夫が、小企業経営者には求められています。買い物で商品を選択する要件は、価格ばかりでなく、安全、安心、品質、新鮮、デザインなど、いくらでもある時代にビジネスをしています。
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