トップ ページ | トピックス | 起 業 の 基 | 独立開業 |
起業相談 | 研究所理念 | 起業の目(ブログ) | お勧めの書籍 |
『 追い風の吹きそうな保険代理店起業 』
このところ活気を取り戻している生命保険業界では、保険代理店による起業
を目指す4、50代が増えている。
生保業界の営業は、家庭から職場までしっかり根をおろしていた生保レディ
ーが有名だが、これは古くから事業展開を行ってきた国内保険会社で、金融
自由化以降に参入した外資系・新興保険は、委託契約を交わして販売登録し
た募集代理店が営業の最前線に立っている。
アメリカンファミリー(AFLAC)、アリコ、アクサ(AXA)、オリックス、ING、ソニー、
エジソンなどで、大手のAFLACは販売代理店数約16700店を数える。
これらの外資系・新興保険は、景気の先行き不透明で保険支出の見直しを
行う家庭に対し、医療保険やガン保険など生命、損保に対して第三分野と云
われる分野を柱にテレビCMや新聞広告を使った強力な営業を展開している。
保険代理店開設の魅力は、起業資金ゼロで立ち上げることができる点にあ
る。一応、自宅なり開設事務所の確認はあるが、そのほかには起業に際して
お金は必要としない。
代わりに求められるのが、保険知識と人脈。
代理店登録の前後には、みっちりと研修期間が設けられていて、教育プログラ
ムに沿って商品知識や販売方法を教えられる。
また代理店開設で最も頼りになるのが、人脈の量と質である。保険レディー
が親戚、縁者や保険会社との提携企業に焦点を絞って営業を展開したのに対
し、保険代理店では商工会議所や商工会などの会員企業をテコにした営業と、
チラシや資料、インターネットを使ってアイデア勝負を行っている。
− 何でもありのアメリカンスタイル営業 −
保険代理店の代表格はヘラクレスに上場しているアドバンスクリエイトの社
長・濱田佳治氏で、AFLACなどの代理店をして設立10年で売上げ40億円。
現在は来店型保険ショップ「保険市場」を全国に展開しており、ここ3年では毎
年平均90%以上の売上げ増を記録している。
ただ、代理店研修に100人参加して1年後に残るのは1割以下と言われる
世界、緻密な事業計画と大胆な営業手法が求められる。
そのため、複数の外資系・新興保険に登録して保険商品にバラエティーを持
たせた営業をする乗り合い代理店、グループを組んでの代理店運営、共同出
資による法人化など効率化を図りながら、ネット営業や来店型店舗、あらゆる
場所で資料配布を試みるテイク・ワン・ボックス、チラシなどの手法を駆使して
アメリカンスタイルによる何でもありの営業を繰り広げている。
従来の日本型営業になれ親しんだ人にとっては厳しい世界に映るが、高齢
化が進むわが国では保険商品知識に併せて、ファイナンスプランニングなどの
コンサルティング能力を付加価値として織り込むことで、老後の生活に不安を
抱える多くの人を相手に有利な営業ができる。
また、雇用の流動化から企業向けグループ保険の減少、郵政事業の民営化
による簡易保険離れ、個人情報保護法施行による生保レディーの事業所立ち
入り禁止など、保険代理店にとっては追い風が吹きそうな環境である。
過去の生保営業をイメージしていては生き残りは難しい。しかし、効率を最大
化した営業の世界で自分を試すつもりの人は成功している。
初期投資がゼロ、潜在的顧客ニーズの多い市場に参入できるのも魅力があ
る。生保経験のあるなしにかかわらず、コンサルティング能力を高めようとして
いる人にとって、気楽に保険代理店を一つの起業法として考えるのも手である。
起業に関心のある方はココから