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『 メロンパンの販売に未来はあるか? 』
最近、メロンパンの車による移動販売に関して問い合わせが目立つようにな
った。
年の初め、宮城県のソニーグループ3社において団塊世代の約30人がまと
まって早期退職制度を利用して独立、起業したニュースの中に、移動メロンパ
ン屋を開業したご夫婦の話が取り上げられたこともあり、関心が高いようだ。
メロンパン自体は、古くから菓子パンの代表的な一種で、昼食としても、おや
つとしても人気がある。山崎製パンや第一製パンなど大手の製パン会社でも
人気商品である。
このメロンパンを改造した軽自動貨物車内で製造販売する手法は関西など
で古くから見られたが、一昨年あたりから行列のできる販売車が相次いで出
現して全国に広がった。特に、昨年の春にはテレビでメロンパンの移動車ビジ
ネスが取り上げられてブーム化した。
メロンパンの特色は、オーブンをつかってパン生地で底辺を、クッキー生地で
正面を焼く二面性を持っているところにある。パンとしては生焼けの状態なの
に、メロン風な香りをだして食欲をそそろうとするため、製法がとても難しいパ
ンある。
周りがサクサクで、中がフワフワなのはこの製法に由来している。そのため
焼きたてのほっかほっかは、えもいわれぬ美味しさで、食べる人を温かな気持
ちにしてくれる。メロンパンファンには、この温かな気持ちになりたくて食べる人
多く、根強い人気を保っている。
そのため、メロンパン単品だけを目の前で製造して、焼きたて作りたてを売り
にする商売方法が人気をよんでいる。
ただ、商品の売れ行きが良くてブーム化したというと、誰彼なしに参入してくる
のが現在のわが国で、移動販売車や簡易店舗によるメロンパンの製造販売に
も、製菓会社や住宅設備会社など色んな業界からフランチャイズ(FC)の運営
会社として参入している。
ただ、正直に云ってFCのネームバリューで商品価値のあるものは皆無で、
「作りたてのメロンパン」というフレーズに価値があるのが実情である。平均的
なFCの場合、開業にあたって200万〜500万円の資金が必要で、そのうえ
月々に結構な額のロイヤルティを取られては、ビジネスとして長期的な継続は
難しい。
また、FCの中には、マルチ商法や詐欺まがいの方法で、出店者の無知に付
込む業者のいるも認識しておくことです。
初めての起業を考えている人にとって、FCは曲者です。FC本部が、マーケテ
ィングから営業まですべてをしてくれると、せっかくの起業から何も学習をする
ことができず、単にお金の受け渡し役で終えてしまうことが多いからです。
昔の起業と違って、一代一家業では間違いなく商売はやっていけない現在、
起業をするは同時に、次のためのビジネススキルを身につけることが重要なポ
イントです。これは起業だけではなく、皆さんの勤めている会社においても、10
年前と同じ方法で、同じ商品を売っている会社では生き残れないのと同じです。
メロンパン屋を考えるなら、FCによる出店ではなく、自分で自動車の改造や
パン生地の仕入れをして、パン製造技術の取得による販売をお勧めします。最
小の出費による出店で、できたらその技術を良心的なFCとして売り込むことを
考えるほうが確実です。ただ、メロンパンブームが去ってからの話でしょうが・・
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