トップ ページ | トピックス | 起 業 の 基 | 独立開業 |
起業相談 | 研究所理念 | 起業の目(ブログ) | お勧めの書籍 |
『寝る暇のない快眠市場』
普段の日常生活において不眠に悩む人は多い。米国では4人に1人が、わ
が国でも5人に1人が、「寝つきが悪い」、「夜中に何度も目を覚ます」、「朝起
きるのがつらい」など人知れず悩んでいる。
2002年2月には、山陽新幹線の運転手が業務中に寝ていたことからにわか
に睡眠障害が注目され、自動車の運転中や仕事の作業中などに眠りを原因と
して起こる事故の多さなどから、睡眠がもたらす社会への影響が大きな問題に
なっている。
これら睡眠障害の人の過半数は、テレビ鑑賞やインターネットのし過ぎ、照明
の明る過ぎなど、眠りを妨げる外的要因が原因の軽度の障害と見られるが、中
には新幹線の運転手のように睡眠時に無呼吸状態に陥る深刻な障害の人も
少なくない。
セイコーが02年に新成人に行ったアンケートでは、一日で一番大切にしてい
る「時」は、三位の趣味(17%)、二位の家族・友人といる時間(24%)、睡眠・
リラックスは28%で一位になっている。
国民生活に健康志向はすっかり定着しており、睡眠の大切さも次第に認識さ
れつつある。ただ、快適な睡眠のための情報化や商品となるとわが国はまだま
だ手付かずの状態で、商品やサービスの開発はこれから本格化する世界と言
える。
− 快眠志向をビジネスの味方に -
商品開発から見た快眠市場は、03年に約1000億円。その中心は寝具と薬
である。最近は、日本橋・西川、西川産業、ロフテー、フランスベッドなどが快眠
まくらの商品化や枕コンサルティングを、エスエス製薬は睡眠薬ではない寝つ
きのための改善薬「ドリエル」で売り上げを伸ばしている。
将来はあらゆる角度から商品開発が進み、ホテル、衣料品、美容・健康、交
通、食品、住宅などの業界の参入が予想される。マーケティング研究者の中に
は、16年後の20年には10兆円市場へと成長する可能性を予測している人も
いる。
将来性の豊かな快眠市場ではあるが、如何に自分の起業とむすびつけてい
くかとなると、寝具を販売するネットビジネスや旅行企画ビジネスのサービスで
使う睡眠改善薬以外では難しいかも知れない。
ただ、快眠のように全国的に確実な認識が期待できるビジネスは、これから
の起業の付加価値の一つとして加えることができるなら、人より一歩先んじて
積極的に導入を図るべきである。
戻 る
copyright(C)OSA 起業研究所 ALL right reseved