埼玉県でパソコン教室開業の準備を進めてきたTさんから、地元の商工会議所が6月からパソコン教室の新規生徒募集を行なっているため、開業に踏み切れないでいると云ったメールを貰いました。
メールの内容では、利用料金は1回千円で、50代60代の中高年をターゲットにしていること。Tさんがニーズを見込んでいたスマートフォン講座も用意されているようです。
会議所の場所は駅に近く、今の計画のままでは勝ち目はないようです。Tさんとしては、開業を断念するか、ブログ教室や写真教室など視点を変えたニーズを探るか、悩んでいます。
パソコン教室の場合、商工会議所のほかにも、イオンやイトーヨーカ堂といったスーパー店内でも多く開業しています。学習塾と併設したパソコン教室もありますから、事前の競合店のチェックは慎重さが必要です。
このようなケースは、家事代行や便利屋を開業するとき、地元の自治体のシルバー人材センターなどと営業対象がかち合うことがあります。料金ではシルバーに敵いませんから、サービス内容で差をつけるしかないです。
やはり、開業前にプロとしてレベルの違う技術が身につけること。また、シルバーは危険な作業はしませんから、この分野の仕事や特殊技術をPRすることも有効です。
開業前ばかりでなく、開業後にも競合店が参入してくる覚悟はしなくてはなりません。それまでのお客さんを維持しながら、新たな集客の種を撒くビジネスの基本を身につけていないと、せっかく開業しても長持ちしません。
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