【共同経営においてトラブルがよく起こる原因】
一人で起業する場合と共同経営で起業する場合では、まった違った起業プロセスと考えた方が大きな間違いを犯しません
ビジネスにおいての最大の課題である、意思決定の仕組みがまったく違っているためです
一人だけの起業なら、起業する人の判断で全てが決まります。共同経営になると、判断する人が複数になるため、事前に判断の仕組みを考えておかないとトラブル続きに陥ります
失敗する共同経営の多くがこの事前の仕組みづくりを考えず、「自分たちの仲なら楽に意思決定ができる」と思い込む人たち
本来なら意思決定の時には、多様な意見のある方がこれから立ち上げるビジネスには有利に働くはず
現代は多様性の時代と言われ、思いもしなかった出来事が次々と発生しますが、多様な意見に対応できる組織は優れた組織ということができます
この組織の有利さを生かせるか、生かせないか、共同経営にとっては重要なポイントです。これまでも、トラブルが発生しても多くの知恵を集め上手く乗り切り、成長している会社は多数あります
【起業前に契約書作成に対するOSA研究所の考え方】
よく契約書を事前に作成し、その上で起業することでトラブルを避けようとアドバイスする人がいます。わたし自身も以前は喧嘩して憎しみあって別れるよりは、契約書を交わして穏やかな別れの方がよいのではと考えていました。
長年共同経営の相談に乗っていて、この考えは仲介に入る弁護士やコンサルタント特有の発想ではないかと思うようになりました。
本気で息の長い共同経営を考えるなら、契約書を言い出す時点でビジネスとしては失敗です。共同経営には、お互いの信頼関係が大事なのあって、その関係を長く持続させる仕組みを構築することの方が大事であることに気付きました
|