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『起業では、他人の評価が客観的なあなたの姿』

平成26年5月8日


 自分なりには、必死に頑張っているのに、他人から評価されないと嘆く人が多いです。自分に対する自分の評価と、他人の評価の間には、けっこう隔たりがあることは、会社勤めをしていると厭でも知らされます。深く考えたことのない人は、自分と同じように他人も自分を見ていると思いがちですが、話を聞いてみますと大半の場合は違っています。


 また、他人による評価の結果が、社会的待遇になることもありますから注意が必要です。ビジネスにおいては、客観的に自分や自分の会社を見る目が必要です。コンサルタントの仕事の一つに、客観的視線でお客さんの会社や商品を見て、それを経営者に伝えることです。修正する場合には、一緒に考えることになります。


 近年、起業する人が気をつけないといけないのは、お客さんの保守化がとても進んでいることです。野村総研の調査では、無名メーカーより有名メーカーの商品を買う人の割合が、2000年には33%だったのが、12年には47%に増加しています。安心を買うために、消費者のブランド重視の姿勢が強くなっています。


 起業は、新たなブランドを売り込むわけですから、この他人の評価が開業当初は、相当低いことを覚悟することです。開業後に、なかなか売れない期間が続くことは確かです。そのため、開業後に直ぐ方向転換する経営者も少なくないです。自分の評価と、他人の評価との違いが、起業においてはこんなカタチで顔をだします。


 4月30日、作家渡辺淳一さんが80歳で亡くなりました。「失楽園」が300万部を超える売れゆきで、恋愛小説家とか、エロ作家と思われがちですが、札幌医科大出の医師です。日本で最初の心臓移植がこの大学で行われた模様をつぶさに見て、小説にしたことで作家への道を歩みます。その後、医療を中心に社会派小説で直木賞も受賞しています。


 そのままの道を歩んでいたなら、こんなに人の話題になる作家にはならなかったと思います。40代になってから恋愛小説を書き始め、そこから失楽園に行き着きました。人間は死ぬときに、その人の本当の評価が下るといいます。起業してからの人生は、常に他人の評価を受けることになります。冷静に自分を見る目が重要になります。



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