昔から、よく言われることですが、夢を追い続けるといつかは実現すると言われます。起業の場合はどうなのか、長いこと気になっていました。起業に成功した人の多くは、知人やネット上で他人に起業の夢を語っています。しかも、夢を語りながら、徐々に実現に向けて動き出しています。


　反対に、誰にも語らず起業を思い続けている人の場合、実現しないのではないでしょうか。起業では、人に話しをすることで、ビジネスに多くの付加をつけることができます。また、多くの人脈を作るきっかけにもなります。やはり、他人が協力したいと思うくらい、起業の夢を語ることは大事です。


　そうなんです、起業ではいかに多くの他人を巻き込むか、ここにポイントがあるように思います。世界の人口が７０億人。食料問題が大きな問題ですが、日本人でミドリムシを活用して、この問題に立ち向かおうとしている人がいます。ユーグレナの出雲充さんです。


　夢のような話ですが、今は株式を上場して実現に向けて動き出しています。ペットが病気になったときのためのペット保険。大手損保会社でさえ断念したビジネスですが、アニコムの小森伸昭さんは実現にこぎつけました。大手が参入しない小市場は、小企業ならビジネスとして成立できます。


　ただ、いくら夢を実現すると言っても、私利私欲ばかりに走ったビジネスでは、他の人が助けてくれません。社会が味方してくれません。自分の夢を実現すると同時に、多くの他人の悩みを解決するビジネスでないと、この神輿は誰も担いでくれません。ここは大事なポイントです。


　現代は、夢のない時代と言われます。起業のアドバイスで多くの人に会いますが、みなさん色々な夢をもっています。問題は、その夢を語る場がないことです。起業は、夢を語り、夢を実現する方策を考える場です。多くの人に語ることによって、多くの味方とネットワークを作れます。


　自己ＰＲをするときのように、事業計画書を上手く書くように、起業の夢をいかに人に伝えるか、その技術を磨くことが必要です。夢を人に話すと言うことは、嘘つきと言われないために、実現に向け全力で突き進むことです。勇気をもって、嘘つきにはなりたくない自分の気持ちを、利用しない手はありません。




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