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『時代を考えずに起業した結果は?』

平成25年12月26日

 年の暮れになりますと、お店の入口に「年内をもって閉店させてもらいます」といった張り紙を見かけることが増えます。起業した人が、短い期間で会社やお店を閉じるのを見るのは、辛いものがあります。できることなら、長く開業していて欲しいのですが、こればかりはお客さんが決めることなので、周りがとやかく言えません。


 多額の初期投資をして起業した経営者は、資金回収をすることなくビジネスを止めるのは、たいへん悔しい思いをしているはず。長くビジネスを展開してきて、後継者がいないために閉店するのは残念ですが仕方ありません。しかし、やる気満々の若い経営者が、売上げ不振や人手不足で閉店に追い込まれるのを見ると、もう少しやり方があるのではないかと思います。


 やはり、事前の準備不足は、開業した後も大きな影を落とします。特に、開業資金が不足しているのに強引に開業するケースは、閉店する最も大きな原因です。お店を宣伝したくても、費用がないため諦めて営業を続けるケース。商品仕入れで資金がないため、仕入れロットが少ないので高い単価で仕入れるケース。


 最近、閉店の原因で多いのは、時代の変化についていけないケースです。長いこと同じビジネスをしている会社の場合、よくありそうなケースですが、新たに開業した会社やお店でも、変化に対応できないケースが出ています。背景にあるのは、今の時代がデフレからインフレへの移行期にあるからです。


 安売りを競った時代はとっくに終わっているのに、今もデフレ時代の考えが抜けずに価格競争に走る経営者がいます。お客さんの嗜好は、安いだけの商品より、品質がよくて安心して長く使える商品に気持ちが移っています。このところ、日本製の製品が売れるようになったという経営者の声を聞くようになりました。


 このような変化の時代に、お客さんニーズを読み違えますと、たいへん失敗をしでかすことになります。特に、単品を扱っている会社の場合は、逃げ場がなくいきなり売れ行きが落ちることがあります。物価上昇の時代に、小企業の生きる道を考えないで起業することは危険です。閉店の張り紙を張ることのないよう、事前にじっくり考えましょう。



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