2014年4月1日の消費税増税が視野に入ってきて、わくわくした気持ちです。現在は、増税を前にした駆け込み需要が活発で、住宅建設や高額商品の販売が盛り上がっています。この需要も、精々来年1、2月までで、その後は駆け込みの反動で、一気に消費の冷え込みが予想されます。
政府は増税を前に、落ち込みを補うための5兆円補正予算を組むと言っています。過去の経験でも、この種の予算は言い訳のように組んではみるけれど、ほとんど行き場がなく無駄使いの典型のような資金です。消費税増税では最も影響を受ける、低所得層など購買意欲の高い層に渡ることはありません。
そんなこともあって、14年夏は不況色の濃い季節になりそうです。起業や新規事業を目指す人が、この時期何をしているか、気になるところです。不況の時は、起業で店舗を開業するのは決して悪い話ではありません。過去にも、不況の時に開業した人は、準備さえしっかりしているなら起動の乗せてる人が多いです。
不況の苦しい時の開業は、それまで開業していた先輩同業者が廃業してくれるので、助かると言った声はよく聞きます。経営の厳しい店舗は、新たなライバル出現に、廃業する人が増えます。当然、新しく開業した店舗も厳しいことは厳しいですが、新規店の場合は最初から厳しいことは覚悟の上です。
もし、この時期に起業することが難しいと思っても、せめて自分が開業を考える業種の動向には、根気よくウォッチングすることは大事です。需要が落ちるときはどこのお店も、新たな戦略を駆使してお客さん集めに走ります。幅広く同業者の動きをみていて、成長するお店と衰退するお店とを認識するだけでも価値があります。
今の調子では15年10月からも、再度2%の消費税増税が行われますから、個々のお店の選り分けはますます激しくなりそうです。わたしにとっては、この消えるお店と、繁盛するお店の違いがとても勉強になります。何とか、食べていければとのんびりしているお店などは、簡単に消えることになります。
どうも日本人は、好景気病にでも罹っているようで、政治家への要望は常に景気回復がトップです。起業家も不況は怖がりますが、経営者の視点で考えますと、不況のときは会社の仕組みを大きく変えるチャンスです。新しい製品やサービスは、不況のときに生まれるのがほとんどです。苦しいことをいかに味方につけるかによって、その後の会社の展開は大きく変わります。
来年に不安を感じているなら
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