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『起業で失敗した人の原因を探ると』

平成25年8月1日

 起業でよく言われることですが、本当の意味で起業に役立つ情報は失敗した人の経験談です。これから起業する人は、そのほとんどの人が初めての起業ですから、どうしても成功例を真似ると自分も成功すると思い勝ちです。ただ、書籍などで公表された成功例は、それを読んだ多くの人も真似ると思って間違いありません。


 しかも成功した例は、ある業種の一つの業態での話であって、その事例が他の業種でも普通に通用することはありません。それよりは、失敗した人の話を参考に、同じ間違いを犯さないことが起業の失敗を少なくすると思われます。わたしも起業コンサルタントの活動のなかで、失敗データを多く集めようと思っています。


 自分の職業柄、人よりは多く失敗した人の話は聞いていると思います。それでも、大半の人は二度目の起業で成功した人に絞られます。失敗したままの人には、ほとんど会うことがありません。失敗談を聞いていて面白いと思ったのは、失敗原因が時間の経過と共に、変わってくると証言する人が多かったことです。


 廃業したり、倒産したばかりの時は、ほとんどの人が売り上げ不振とか、資金繰りの失敗をあげます。これは直接の原因であって、時間がたってじっくり考えてみると、原因は他のほうにあるようです。集計した失敗原因の第一位は「起業やビジネスの仕組みを知らなかったため、何度もミスを犯したり、失敗を見過ごしていた」です。


 時間をかけて後から振り返ると、実際には解決方法が幾つかあったにも係わらず、経営者として収集する情報不足から、お店を閉じる羽目になるようなケースです。冷静に考えますと、運転資金を借りる方法や商品の宣伝方法などいくらでもあります。切羽詰っていますと、自前の方法に固執して立ち直りを自分で閉ざすことになります。

失敗原因の第二位は、「やればもっと色んなことができたのに、やらなかった」と言う人です。決して怠けていたわけではありません。片方で資金問題を考えながら、他方では販売方法や従業員の管理方法を考えるのが経営です。多くの人は、この押し寄せる問題処理に時間をかけすぎたり、一つのことばかりに拘りすぎる人が多いようです。


 意外に多いのは、開業時にお客さんが多く順調過ぎて、起業やビジネスを甘く見る人がいます。ビギナーズラックは起業の世界でも起こりますが、あくまでも幸運の女神が笑顔を見せている間だけです。ビジネスは長く続きますし、社会は変化し続けますから、全力で起業に取り組んでいないと、直ぐにおいていかれます。


 失敗原因の中には他にも、病気になったり、法令違反で訴えられたり、お客さんがいなかったケースなどもありました。結局は、起業家の力量不足が、ビジネスの継続を遮断していると言えます。起業する以上は、初心者などと言った言い訳は通用しない世界です。起業で成功した人ばかりに目を向けないで、失敗した人にも注目してください。




                 起業での失敗を減らすために

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