今年も春の連休が間近に迫ってきました。正月、夏休み、春・秋の連休などを、しっかり休もうと考えている人に起業はムリです。休日に休むのは、従業員の人たちで、起業した経営者に休みはないと思ったほうが無難です。時々、この基本的なことを知らない人がいますので説明します。
基本的に土日や祭日に休むのはお客さんの側です。経営者は、お客さんをお迎えして、お金を頂いて商品やサービスを提供する側ですから、お客さんが休んでいるときこそ仕事をします。ニーズのあるお客さんが大勢いるからビジネスになるのであって、お客さんと一緒に休んでいては仕事になりません。
例え休日であっても、経営者は自宅で仕事をすることが多いです。それなりに収益を上げている経営者は、お金を得ている代わりに時間を失っています。あまり収益の上がらない経営者は、休日をしっかり休んでいる人が多いかも知れません。人間、何かを得ることができると、他方では何かを失うことになります。
決して、あれもこれも何でも手に入れることはできません。もし、何でも手に入れようとしますと、ビジネスは失敗すると思ったほうがよいです。「お金さえあると何でも買える」と豪語した若い経営者がいましたが、結局会社は人の手に渡り、当人も犯罪を問われて、刑務所で刑期を務めることになりました。
起業して5年目で、初めて家族旅行に行けたという経営者がいました。実際に起業しますと、人並みの家族旅行など考えない方がよいです。それくらい緊張した毎日を過ごさざるを得ませんし、実際思いもしなかった問題が次々に起こります。経営者として収益や名誉など手に入れる代わりに、失うものも間違いなくあります。
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