これまで起業にまったく関心のなかった人が、初めて起業を考える場合のことです。大半の人は、自分の仕事や趣味と関連のある人気ビジネスを思い浮かべるようです。古着屋さんに多くのお客さんが集まっているのを見て、自分にもリサイクル品を扱うビジネスで開業できないだろうかと考えます。
IT関連の仕事をしていた人は、小企業のホームページ作りを中心に開業できないだろうか、などとも考えます。できることなら、もう一歩先に踏み込んで、仕事や趣味に関連のある、まだ誰も気付いていないビジネスを探す気はありませんか。よくニッチ市場といわれるビジネスです。
最もシンプルで、誰も気付いていないビジネスは、あなたの住んでいる街にはまだ開業していないビジネスです。中華料理店はあるけれど、ラーメン専門店のない街があります。大型マンションができたのに、ベビーシッターや美容院、クリーニング店などがない街もよくあります。
そんな誰も気付いていないビジネスの典型は、Lサイズ専門店です。大柄な人は、洋服や靴、靴下などを買うため、お相撲さんが住んでいる東京・両国にまで買い物にきた時代がありました。今は、地方都市にも、ネットでも、Lサイズ洋品は買うことができます。Sサイズについても同じことがいえます。
洋品業界では、女性用LLサイズのアパレル品販売にまで進化しています。また今では、中堅・大手企業までが市場の広がりに目をつけて参入しています。これでLサイズ洋品は終わりかと言いますと、ネグリジェやインナー、ベルトや帽子など、アイデア次第で商品開発は次々と続いています。
このように、まだ誰も気付いていないビジネスは、探し方次第では未開の商品が多数あります。しかも、アプリやタブレットのように新たな情報機器が誕生するに連れて、それに付随したビジネスも生まれます。現在あなたの働いている仕事や趣味の周辺にも、誰も気付いていないビジネスはあります。
起業において、気付きはとても大きなファクターです。しかも、一朝一夕で身に付くものではありません。それなりに訓練することが必要になります。多分、起業は、この準備期間の前段階の気付きの時期から始まっているはずです。ここで人が驚くビジネスを気付いたなら、起業は一歩も二歩も前に進むことになります。誰にも気付かれていないビジネスは、起業の王道と言えるかもしれません。
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