最近よくビジネスの世界で耳にする言葉に、「3Dプリンター」という言葉あります。わたしのイメージでは、立体画像の図面がプリントされる程度のことを考えていました。ところが、現在市場に出始めている3Dプリンターは、立体画像の図面を入力すると、試作品が出てくるとんでもないプリンターです。
頭に浮かんだのは、ドラえもんの何でもポケットから出てくるような話です。試作品は、樹脂によってできていて、ほぼ完成品のカタチで現われます。現在の製造方法で試作品を作るには、図面を元に金型を作り、そこから製品作りに移っていきます。製作時間もかかりますし、費用も安くありません。
試作品を3Dプリンターで作ることが可能になりますと、それこそイノベーションが起こり、低コストで短納期の試作品が一気に実現します。既にわが国では、シーメット社が次世代光造形装置として製品化しており、米国のストラタシス、3Dシステムズ、イスラエルのオブジェットなども、開発を進めています。
この技術が普及しますと、日用品や汎用製品の製造が大幅に低価格になります。これまで、起業家が製品製造で市場に参入することは、ほとんど資金的にも、技術的にも無理でした。台湾や中国、韓国において安価で製造できるといっても、その前段階にある設計や金型作りが大きな障壁になるからです。
今後は、金型作りが大幅に楽になることで、製造業での起業がとても身近なものになります。今の時代、製品作りでの差別化は難しい時代になっています。そのため、アップルに代表される優れたデザインによって、多くのお客さん集める時代です。3Dプリンターを利用することで、金型いらずのデザイン重視の製造が可能になります。
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