不易流行という言葉、使ったことありますか。辞書を引きますと、「松尾芭蕉の俳諧理念 俳諧芸術の普遍性(不易)と、流転の相(流行)をとらえ、その結合を説いた言葉」となっています。江戸の昔から認識されていた概念のようで、世の中で流行するものと、流行には捉われない変らないものです。
服装における不易流行とは、色やデザインなどは流行が大きく影響します。しかし、寒さ暑さの天候から身を守るとか、露出する部分を制限するなどは、不易な事柄とわたしは理解しています。このような考え方は、ビジネスにおいてよく論争の争点となる問題でもあります。
英語の電子辞書が開発される過程では、将来も利用者のニーズはあるのか、日本人が英語を話すようになったら不要ではないか、激しい論争があったといいます。結果は、英語を話す人にも必要とされる電子辞書の開発に結びつきました。初歩的な辞書の開発から、辞典を収録する電子辞書へと姿も中身も変りました。
起業においても、不易流行は絶えず問われています。起業を目指すビジネスが、果たして、長期的にお客さんニーズを得ることができるかどうかです。ハウスクリーニングや家事代行がわが国に導入された時代、景気がよいときだけのビジネスで、不況になると自分でするので直ぐになくなると言われました。
ところが、不況の現代でも、主婦の代わりをするビジネスは流行に終わらず、不易として拡大が続いています。起業に関する情報においても、一時のニュースと、不易な情報とがあります。これまで、起業情報と言いますと、今後流行が見込まれるニュースばかりに偏る傾向がありました。
わたしの失敗でもありますが、目新しい情報にばかりに気がとられ、不易な情報に関しては軽く考えていたところがあります。ただ、ビジネスでの基本的な重要なことは、時間をかけて何度も何度も伝える必要で感じています。
そこで、不易情報は時間を置いて何度も掲載してみます。既に認識して情報内容に関しては、深く考えることをしてみてはいかがでしょうか。新しいニュースとは違った趣があるような気がしています。
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