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『時代は他利精神の起業が似合う』


平成24年6月6日

 大震災前から、利他と言う言葉はよく聞かれていました。辞書には、「自分のことより他の人の幸福を願うこと」とあります。大震災を経験して、ますます利他精神はこの国に根付いています。個人と個人の生活においてばかりでなく、法人と個人のビジネスにおいても、利他精神は生きています。


 ビジネスにおいては、「人のために役立ち、人から必要とされる」ことと訳されます。それまでの起業とは、自分のためにリスクを負って行う経済活動のことでした。5年くらい前からは、利他のための経済活動に変わっているように思います。従来よく使われた、自己実現のための起業が難しくなっているからです。


 07年10月の宇都宮大大学院の調査では、「経営に失敗する人は、自己実現意欲が成功者よりも高い」と言う結果もでています。
「調査は、情報を解析して規則性を導き出す「データマイニング」の手法を活用。県内の優良企業7社と倒産企業6社の経営者の略歴や過去のインタビュー記事、業績推移などの資料を基に、1企業あたり、30人の学生が「心理的資質」「能力」「マネジメント」「社会的ヒストリー」の4領域計18項目を4段階で評価し、その平均値で経営者同士を比較した」


 「違いが鮮明に現れたのは「心理的資質」の中の「自己実現意欲」の項目だった。ほかの「リーダーシップ」「コミュニケーション能力」などの5項目では優良企業側の評価が上回ったが、「自己実現意欲」だけは倒産企業側が上だった」

 利他精神で思い出すのは、「人間は人のためなら頑張れるが、自分のためには頑張れない」という言葉です。起業においても、少しでも人に役立つことなら起業家は頑張ります。お客さんの喜ぶ顔見たさに、全力で取り組みます。しかし、自分のためとなると、案外簡単に妥協して頑張ることを止めてしまいがちです。


 この「人のため」が現代の起業の重要なキーワードです。古くからの企業経営者が、「近頃は売り方が判らなくなった」の嘆く原因もここにあります。これから起業する人は、この利他精神を自分のモノにして、頑張ってください。売り方の判らなくなった経営者の退場と入れ替えに、新たに起業した人の時代がきています。


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