起業においては、事前準備がとても大切です。いきなり思いつきで起業した人の場合は、ほぼ全滅といえるくらい失敗しています。これは起業に限らず、モノゴトは事前準備なしに成功することはありません。そこで問題なのが、事前準備とは具体的に、どんなことを指しているのかです。
この段階で、各人のイメージはバラバラになります。ある人は、ピーター・ドラッカーの書籍を読むことと思っている人がいます。簿記を習って、起業したときのために役立てることを考える人もいます。また、ビジネスアイデアをあれこれ考えて、起業に備えている人もいます。
これらは全て起業準備といえるのでしょうが、わたしは起業の第一段階と思っています。本格的な第二段階になりますと、既に自分が行うビジネスの業種が決まっていて、事業内容もほぼ固まった段階の人をイメージしています。ですから、後は何時、何処の場所で起業するか、最後の段階の人を指します。
このような段階の人には、擬似起業を勧めています。まだ業種が決まらない人にも、ぜひ参考にしてもらいたいと思います。大事なことは、どこで起業するのか、開業場所を決めることです。業種を決めた後は、場所が大きな問題になります。安易に、今住んでいる場所だけでなく、最良の場所を考えてください。
場所が決まりますと、実際に開業した時と同じことをシュミレーションします。紙やモニター上でマーケティングを行いますが、ここでは他言できないノウハウがあります。この擬似起業が大事です。マーケティングや簿記、HP作りなど、バラバラに行っても、実際にはほとんど頭の中に定着しません。
これらは、実践の中でしか身に付かないスキルの一種です。擬似起業を行うことによって、あなたに欠けている点、具体的なお客さんのニーズ、必要な初期投資などがぼんやりですが見えてきます。会社勤めをしながら、この第二段階までを経験し、その上で起業しても、決して遅くはありません。
起業でのリスクを減らすためには、単に投資額を減らすことばかりを考えるより、紙やモニター上で擬似起業してみることです。実際に起業した時と、同じような感覚を身に付けることができます。度胸試しのような起業をするより、数段賢い起業が可能になります。
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