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『スピード経営といわれて、起業もスピードですか? 』

平成24年3月28日

 「ビジネスはスピード。今の時代、スピード感のある経営をしていないと、起業でも直ぐに失敗します」 この文章は、ある起業セミナーを運営している会社の広告文です。グローバルの波と一緒に、スピード感のある経営の文字はいたるところで見かけるようになりました。

 日本経済新聞やビジネスアイを見ても、経営者のインタビューにはスピードの言葉が溢れて、交通違反で捕まらないと心配するほどです。ここでスピードを口にしている経営者は、従業員が数百人とか数千人の会社の経営者です。起業したばかりで、従業員が一人や二人の会社とは規模が違います。

 大きな会社では、現場の声やお客さんの変化が経営者に伝わるまで、数日掛かります。そのため、伝達時間を短縮することがスピードです。他社との契約を判断するとき、稟議を廻す時間をショートカットすることもスピードです。起業したばかりの会社のスピードとは、目的もその方法も違います。

 そう考えると、起業において無闇にスピードを求める根拠が判りません。逆に、起業したばかりで経営に不慣れな人は、思考する時間をたっぷりとることの方が大切です。自分の頭でしっかり考える習慣をつけることです。下手にスピードを意識して早く判断することで、失敗する危険性が高まります。

 それでは、起業時には急ぐ必要はないのか。急がなければならないのは、お客さんが急いでいるときです。あくまでも、お客さんの意思に添って、急いで判断すること。また、日常的に行う業務に関しても、スピードを速めることです。仕事の速い人は起業が上手くいくケースが多いです。

 それ以外では、起業したばかりの経営者が、バタバタと急いで判断するときは失敗の基です。スピード経営の名の下、トンチンカンな判断をして、取り返しのつかない失敗をした起業家は大勢います。起業して1年で5割とか、6割の会社が廃業すると言われます。その中には、スピードで失敗した人も少なくないです。

 同じ企業でも、中堅・大手企業と、小企業や起業したばかりの会社では、判断基準がぜんぜん違います。あちらが大きな利益を上げることに全力を上げているなら、こちらは会社を存続させるために全力を上げています。そんな判りきった関係なのに、大手と同じ方法で経営を考えさせようとする輩がいます。あまり背伸びをしていると、間違いなく失敗します。


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