起業は、本人が創造する職業であり、仕事場であり、収入源である。
モノを創るに際しては、人それぞれが創るためのスタイルを持っている。これは、小学生時代の工作の時間を思い出してもらいたいが、やたら作るのが早い人もいれば、じっくり構える人もいる。
起業に際しても、一を聞いて十を知るタイプの人も、細心の注意を払って慎重に取り組むタイプの人も千差万別である。
これは、どちらが起業に適しているとは簡単に云えないが、業種によって適不適はあるように思う。また、起業をして作業をしていく中で、技術的な進歩で気質が変わることもよくある。
どちらにしろ大切なことは起業に成功することなので、そのためには自分の気質やスタイルを熟知しておいて、成功のプロセスに自分を合わせることが重要だ。
一例として、呑み込みが早くて、世に言う頭の切れるタイプ。真剣になると仕事のスピードも速く、器用な人が多いのだが、何せ仕事における諦めが早過ぎる傾向がある。
日頃から、先を読むことが身についているせいか、一を聞いて十を知り、五まで進んで諦めるといった能力の空回りが目立つ。
このような人は、最善の答えの出ない業種や難題が次々と降りかかる仕事が向いてる。最近は、IT関連業種の起業でこのタイプの人たちが多い。
一方、じっくり構えるタイプは、起業のタイムリミットや業種への流れの変化で失敗する人もいるが、周囲を見渡すとこのタイプの人が圧倒的に多い。
一概に、どのようなタイプが良し悪しかは云えないが、起業する本人が自分の気質やスタイルを熟知していて、起業の成功に向けて自分でコントロールすることが最良である。
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