模索期では、起業をぼんやりとイメージし始めた人向けに、その心構えを話した。
ステップアップした助走期では、起業を具体的に始めようと決めた人のために、実践的な準備方法を話してみたい。
まず、最初に取り組まなければならないことは、起業をするにあたってどんな事業をするか、枠組みを決めることである。
すでに、事業を決めている人も、ここで再度整理してもらいたい。
まず、縦軸に対象としている商品・サービスの種類を書き込む。その際、類似の周辺商品やサービスなども付け加える。
一方横軸には、製造業、卸売業、小売業、サービス業、飲食店などの業種を書き込んでいく。
例えば、ネットショップによって地元の名産品の販売を考えている場合、縦軸に名産品の漬物、肉加工品、和菓子などをリストアップして、横軸にネット小売業といった具合である。
このようなマトリックスを作ってみて、漠然としていた起業のイメージを徐々に具体的な形に変えることである。
お客さんとの接点も、ネットを利用しての通信販売なのか、実店舗を構えての販売なのか、商品と初期投資の額によって、色々な方法が考えられる。
助走期は準備期間なので、あまり具体的にモノゴトを考える必要はない。
自前で準備できる資金も、自分の取り組みたいテーマも、緩やかなものにして、最初から変化する可能性のあるものとして、起業の枠組みを考えることである。
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