プロフェッショナルとアマチュアとの違いは、スポーツにおいても芸術の世界においても、将棋や囲碁の世界においても、詰まるところ集中力とスピードの差にあると云われる。
プロ野球のピッチャーはボールの投球スピードが速く、それを打つ打者のバットスイングの速度も、アマと比べ物にならないくらい早い。将棋の世界においても、プロの棋士が展開を読む速度は、アマが数人で臨んでも敵わないという。
これはビジネスの世界にも共通する話で、起業を考える人は常日頃から自分の日々の行動に関して、常に時計と睨めっこをしながらの行動が求められる。
また、仕事のスピードを上げることによって、その集中力も格段に高めることができる。
スピードを第一に仕事をすると、最初のころは、とかくその出来や内容は雑になりがちである。
これは当然のことで、時間を気にしながらの仕事では、出来や内容は二の次三の次になってしまう。
しかし、早いスピードで仕事をする人は、慣れによって出来や内容を改善することができる。しかし、出来や内容にばかりに主眼をおいて、時間を無視して仕事をしていると、スピードアップを計ることがとても難しいことに気づく。
特に、起業当初の仕事は、一にも二にもスピードを要求される。会社勤めをしている模索期から、スピード第一に仕事に取り組んで、その上で出来や内容を良くする工夫が必要である。
起業には、仕事の出来ばかりにこだわる職人気質は禁物だ。
|