起業は、真っ白なスケッチブックに起業家が各自思い思いに自分が描く起業
像を書き込んでいく作業だ。
それは、高度な技術を駆使するベンチャービジネスであっても、ネットを利用して開店するショップであっても同じことで、思い描く起業像へいかに近づくか、その手法によって成功するケースも、失敗するケースも出てくる。
企業に勤めている時は、問題に対する解決を社長や上司に求めるか、あらかじめ指示されている処理法に従って事務的に進めていくとよいが、起業をすると、絶えず発生する問題に、常に自分にプラスとなる解決法を自分で考えることが求められる。これが、経営者としての意思決定だ。
この時に大切なのが、最大限の注意を払って慎重に思索し、後から後悔をしない解決法を求めること。
一人前の経営者になると、会社の誰もが解決を求めてくるため、自分なりの思考スタイルを持っている。文章にすることで問題点を整理して考えるとか、黒板を用意して図式にして考えるとか、トイレで一人孤独に集中する人も多い。
何れにしろ、日頃から周辺で起こる問題に対して意思決定を意識し、立ち止まって思索する習慣を身につけることが大切だ。
このような習慣は、平時から日常的に行っていないことには、大事なときに役に立たないもの。日頃から、起業家の意思決定と意識しながら取り組むことを勧める。
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