日頃から、新聞やテレビを通して知ることのできる出来事や情報を基に、起業の種探しをゲーム感覚でしてみよう。
中越大地震のニュースを基にした防災ビジネスとか、団塊の世代の大量定年退職から中年向けビジネスなど、世の中の事象をテーマに起業の種探しをすることで、起業までの仕組みや無知な部分など、自分の弱点、長所が見えてくる。
最初は稚拙な組み立てしかできなくても、訓練を積むことによって、他人には考えのつかない組み立ても可能になる。取り組むテーマも最初は誰でも知ってる大きな出来事から、次第に慣れてくると自分に合ったニッチ(すき間)なテーマも探すことができるようになる。
3カ月、半年と根気よく続けると、次第に起業の組み立てを行ううえでの問題点がみえてくる。これは、起業を志す誰もが苦労する問題点だ。
ここで大切なことは、これら起業の種探しのアイデアは、常にメモをして記録しておくこと。そして、そのメモをいつも見ること。
以前のアイデアは、往々にして時間と共に陳腐化するが、そのアイデアを基に新たに派生したアイデアを練り直すことによって、大きな起業の種に育つ。
日頃から種探しをしていると、物事の見方が変わってきて、次第に起業家マインドが芽生えてくる。
楽天のプロ野球参入を例にすると、プロ野球ビジネスの将来性、仙台を中心とした東北経済の発展の余地、楽天が行なっているネットビジネスからリアルなビジネスへの転換など、広角的に考えるうちには自分の起業についても考えられるようになる。
楽天の例は少し大きすぎるが、これを身近なテーマにすることで、自分の身の程にあった起業を考えることができる。
ただ、これらはあくまでも起業探しの訓練法ではあるが、自分のなかの起業家マインドを形成する方法でもある。
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